第9回 廣島大三さん ベビーマッサージとは


番組タイトル:日本を元気にするラジオ番組「0から1を生む力」
パーソナリティ:前田出
放送:TOKYO エフエム東京傘下のMusic Birdより全国コミュニティFM48局ネット 毎週日曜日 5:00-6:00 パワーアップモーニング内で放送

音声は次のリンクからお聞きください。

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日本を元気にするラジオ番組「0から1を生む力」ホームページ(こちらでも視聴できます)

前田
「一般社団法人日本アタッチメント育児協会代表理事の廣島大三さんをゲストに迎えしました。」

廣島さん
「こんにちは。」

前田
「廣島さんとは、もう3年以上のお付き合いですね。財団を作る仕事も一緒にやってきました。
日本アタッチメント育児協会とは、どういう意味ですか?」

廣島さん
「アタッチメントという言葉は、もともと発達心理学の学術用語です。
アタッチメントと聞くと、電気の接続金具のようなイメージを持たれるかもしれません。もともとの意味合いは同じで、『くっつく』ということ。心のくっつきを指し示す心理学の用語なのです。」

前田
「育児において、両親とくっつくという意味でのアタッチメントですね。」

廣島さん
「そうです。育児の根幹となるものは、お母さんと赤ちゃんの間にあるのです。」

前田
「最初は、ベビーマッサージの認定講座から始まったんですよね。そのベビーマッサージとは、どのようなものですか?」

廣島さん
「子供を持たれていない方は、ベビーマッサージのことをほとんど知らないと思います。しかし、子供をお腹に宿している方や0歳から1歳くらいまでのお子さんがいるお母さんには、ほぼ100%の認知度があるのです。
簡単に言うと、お母さんが赤ちゃんにしてあげるマッサージです。マッサージをすると、肌が強くなるというような効果もあるようです。しかし、僕らが伝えていきたいのは、アタッチメント、心の方なんです。肌と肌とのふれあいによってできる心のつながりを赤ちゃんのときに作っていこうというのが、ベビーマッサージです。」

前田
「それは、お母さんと赤ちゃんだけですか?お父さんは関係ないのですか?」

廣島さん
「お父さんも関係はあります。ただ、お父さんにとっては、お母さんの場合とはまた違って、父親になるために、育児を楽しむという意味合いがあります。お母さんの場合は、赤ちゃんにとって、お父さんのとき以上に大きな意味があります。
ベビーマッサージをすると、アタッチメントが育まれると言われています。赤ちゃんにとって、アタッチメントはコミュニケーションの原型を作る作業なのです。アタッチメントがお母さんと赤ちゃんの間で豊かに育つと、コミュニケーション力豊かな子供になると言われています。それが発展していって、能力や知能につながっていくのです。」

前田
「お腹に赤ちゃんがいるときから、ベビーマッサージの講座に通う人がいるのですか?」

廣島さん
「いますよ。妊娠しているお母さんがベビーマッサージを学ぶときは、ベビーの人形を使って実際にマッサージをします。とても胎教にいいですし、つわりを抑える効果もあるんです。出産に対して、よりポジティブなイメージをもつことができるので、妊娠時からベビーマッサージを学ぶのは、とても意味のあることです。」

前田
「廣島さんが教えているんですか?」

廣島さん
「ベビーマッサージインストラクターというのを認定して、その認定されたインストラクターたちが全国でベビーマッサージ教室を開催しています。」

前田
「インストラクターは今何人ほどいるのですか?」

廣島さん
「今、700名くらいいますね。」

前田
「それは、子供を産んでお母さんになった人がベビーマッサージを習いに来て、その後、インストラクターになったというパターンが多いのですか?」

廣島さん
「最初に立ち上げたときは、ベビーマッサージを習いに来たお母さんたちが、次の新米ママたちへと伝えていくという流れをイメージしていました。しかし、実際には、ベビーマッサージを教えたい人たちと、習いたい人たちは別だったんです。
そこで、最初に、教えたいという人たちに教えていきました。教えたいという人たちは、保育士さんや看護師さん、助産師さんという、赤ちゃんとお母さんにかかわりをもつ人たちでした。」

前田
「いわゆる、プロの人たちだったのですね。
そういうプロの人たちが、廣島さんのところのベビーマッサージを習いたいというのは、他のベビーマッサージ講座と何か違いがあるからなのですか?」

廣島さん
「今は、たくさんのベビーマッサージの団体が、いろんなメソッドを掲げています。その中で、僕らがやっているのは、ベビーマッサージの根本に立ち返ろうというものです。
どこからベビーマッサージが始まったのかということから追求していきました。ウガンダやインドでは、何百年も前からお母さんが赤ちゃんをマッサージする風習があるんですよ。70年代、ある学者がそのすごさに気付きました。脳神経系の発達が早くなるということが分かったのです。そのことに僕らは着目して、発達心理学に基づいたベビーマッサージを伝えていこうということになりました。
マッサージというだけではないのです。こころのつながりを促していくということが大切なのです。」

前田
「発達心理学を取り入れたということが、他のベビーマッサージとは違うところですか?」

廣島さん
「そうですね。大きく違うところですね。」

前田
「発達心理学は、廣島さんが勉強したのですか?」

廣島さん
「はい。僕が勉強しました。発達心理学自体は、保育士さんも保育士課程の中で学んでいます。しかし、それは、学問としての知識なのです。
僕が学んできたのは、実際に子育てをする中で、発達心理学はどんな役割があるのかということや、どんな風に使えるのかといったように、実践の中で役立つ発達心理学です。それをベビーマッサージの中でも伝えています。」

前田
「今、インストラクターは700人いるということでした。その先生方は、どのような過程を経て、先生になったのですか?」

廣島さん
「2級の後、ベビーマッサージのインストラクターがあります。その上に、育児セラピスト1級というのがあります。ベビーマッサージのインストラクターの中でも、スキルの高いインストラクターという位置づけです。」

前田
「育児セラピスト1級は、何人くらいいるのですか?」

廣島さん
「現在、100名くらいです。」

前田
「廣島さんは、名古屋にいらっしゃるそうですね。東京、大阪などでも教えているのですか?」

廣島さん
「1級の上にその方たちを教えるトレーナーがいます。その人たちが、東京、南は九州にまでいます。今、展開しているのは、東京、大阪、名古屋、福岡です。」

前田
「廣島さんが行くことはほとんどなく、その現場の先生方が教えているということですね。」

廣島さん
「そうです。今年は、一度も登壇してないですね。」

前田
「そうなんですか。登壇したいですか?」

廣島さん
「したいです!本音を言うと、したいですね。」

前田
「もともと、こういうことを勉強し始めたきっかけは、なんだったのですか?」

廣島さん
「学生の時に、英語がすごく好きで、大学で英語学を学んでいました。イギリスに留学する時に、現地で何を学ぶかを考え、心理学を選んだのです。それが最初でしたね。
その後、子供が生まれました。一人目の子供はとても小さく生まれ、いわゆる超低体重児だったのです。1300グラムくらいで生まれてしまい、普通の半分以下の体重でした。NICUという乳児集中治療室に入れられ、2か月くらいお医者さんの管理のもとで育ちました。そのとき、お医者さんからは、目が見えないかもしれない、耳が聞こえないかもしれない、肺呼吸ができないかもしれないなど、いろいろと言われました。
その時、何か自分でできることはないかと考え、学生のときに学んだ児童心理学を引っ張り出してやりはじめたのが、きっかけです。」

前田
「自分の子供の発達に関して、自ら学んでいったんですね。
そのメソッドをこの講座の中にも取り入れているのですか?」

廣島さん
「はい、そうです。」

前田
「医学的な監修はどうしていますか?」

廣島さん
「医学は、私の専門分野ではないので、医学博士であり、心療内科医であり、脳科学の先生でもある寺下謙三先生にご協力をいただいています。
もともとは、前田さんからの紹介だったんですよ。当時、箸にも棒にもかからないような若造の話を寺下先生は聞いてくださり、僕の思いに共感していただいて、参画していただきました。」

前田
「寺下さんと廣島さんで『アタッチメントベビーマッサージ』という本を出したんですよね。この本についてお話し下さい。」

廣島さん
「この本は、発達心理学を取り入れた心を育てるためのベビーマッサージをみなさんへお伝えしています。寺下先生の監修で、医学的にも裏付けをとっている本なのです。」

前田
「来週、また詳しいお話をお聞きしたいと思います。」

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